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暫し、15年を想う
暫し、15年を想う 2006年3月1日
昭和63年に会社を設立し、当時1人で会社を設立したために資本金は100万円で従業員はゼロ,という状況であった。会社を設立する前、大手メーカでシリコンに微細な加工を施し、センサやアクチュエータなどを作るマイクロマシニング技術(現在はMEMS技術と呼ばれている)の研究開発に従事していた。25年前では、MEMS技術に関する研究者は僅かであった。MEMS技術の黎明期から研究開発に従事したことは特許戦略上、その意義は大きい。

会社設立当時は喫茶店経営でもしようかと考えたが、実際に調べていくといろいろと難しい問題があることを知った。そこで、自分の最も得意な分野で勝負しようと思い、MEMS技術を用いた製品を開発しようを考えた。

会社設立当時の経営方針は,「近い将来に大きな市場を形成し、市場にない商品を開発しよう。誰も手がけていない商品を開発しょう。」というものであった。その商品が3軸加速度センサであり、後に3軸角速度センサ、6軸モーションセンサ、6軸力覚センサにつながった。

加速度センサの開発が終了し、15年経過した現在、ようやく民生市場を中心に市場が広がった。その用途は、ビデオカメラ、デジカメ、携帯型音楽再生機器、携帯電話、HDD装置等の幅広い分野で使われだした。今後、3軸角速度センサ、6軸モーションセンサの市場が広がることを期待している。

会社設立当時から会社を発展させるために、特許制度を活用した。特許はすべての個人、法人に平等である。特許を取得さえすれば、どんな企業と対等であり、零細会社の商品でも、模倣できない。15年前に提案した加速度センサが市場に受け入れられたのも特許制度に依存する点が大である。残念ながら、市場が広がるにつれ、特許法を遵守しない企業も増えたのも事実である。法律も守られてこそ、価値がある。特許法が遵守されることを切に期待する。
岡田 和廣
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